002:チュラ大インテンシブタイコースについて
こんにちは、あっちものです。
2回目の今回は、前回の記事で登場した、僕が通うチュラロンコン大学のインテンシブタイコースについて紹介したいと思います。
チュラロンコン大学は、バンコクにある国立大学です。
僕が通うインテンシブタイコースは、チュラロンコン大学が運営する外国人向けのタイ語学習コースです。
僕はこのインテンシブタイコースで約半年タイ語を勉強しています。
今回の記事では、チュラ大インテンシブタイコースの概要と、この半年間で実際に僕が体験してきた授業の内容について紹介します。
概要
チュラ大インテンシブタイコースは、レベル1から9まで分かれていて、僕はレベル1から始めて現在レベル3が終わったところです。
このコースは正規の大学課程ではないため、単位は与えられません。
そのかわり、入学試験はないので、誰でも入学することができます。
ただし、レベル2以上のクラスから始めたい場合は、レベル分けテストを受験する必要があります。
また、正規の学生とは異なり、制服はありませんが、学生証は交付されるので、文学部の図書館を利用することができます。
ただ、大きなクッションやソファがあって、いつもお昼寝をする学生でいっぱいです。
授業はチュラロンコン大学文学部のMaha Chakri Sirindhorn (MCS) Buildingの6階で行われ、平日の午前9時から12時、または午後1時から4時までの3時間の授業が行われます。
【写真】教室のあるMCS Building
レベルによって午前か午後かが分かれています。
コースは2か月1学期制で、順調に進めば1年半でレベル1から9までを修了することが可能です。
授業料は1学期につき29,500バーツで、これには教材費とアクティビティの参加費も含まれています。
1学期の構成は、授業6回と小テスト1回のサイクルを4回繰り返し、まとめの授業1回と最終試験1回で合計30回90時間の授業が行われます。
さらに、アクティビティも10時間行われ、この合計100時間のうち80%以上の出席が求められます。
アクティビティは、アンパワーへの日帰り旅行や大学周辺の博物館訪問など多様なものが含まれています。
【写真】アンパワーでのアクティビティ
祝日の量にもよりますが、授業は1か月半程度で終了し、その後約半月の休みがあります。
評価は小テスト、最終試験、その他の課題で行われます。
合計得点が60%以上で、次のレベルに進むことができます。
クラスは最大15人までで構成され、それ以上の場合は複数のクラスに分割されます。
クラスメートは日本人、韓国人、アメリカ人、ポリネシア人など様々で、10代から60代までの幅広い年齢層の生徒が集まります。
先生は毎日変わります。
先生によって教え方が少しずつ違うので、あえてそうしているらしいです。
テキストの進捗状況は共有されているので、問題はありません。
授業は基本的にタイ語と英語で行われ、レベルが上がるにつれて英語の比率が減少します。
しかし、先生は非常に簡単な英語でゆっくりと話すため、英語力がそこまでなくても、授業内容を理解することが可能です。
以上が、インテンシブタイコースの概要です。
▶︎レベル1
レベル1の授業では、タイ語の簡単なフレーズについて学びます。
このレベルでは、タイ文字は使わずに発音記号だけを用いて進められます。
日常会話において必要な簡単な文章や数字、月、曜日などの表現を学びます。
初日、すっごい緊張して登校したのを覚えています(笑)
ただ、最初の1週間を担当した先生がOffGunのファンで、たくさん話して緊張が解けました。
クラスメイトにも何人かタイドラマファンの人がいて、授業後にイベントに行くこともあり、すぐに仲良くなることができました。
▶︎レベル2
レベル2に進むと、学習ペースが一気に加速します。
最初の3週間でタイ文字のルールを全て学び、残りの3週間ではレベル1で学んだ内容をタイ文字を用いて復習します。
このレベルでは、タイ文字による発音や読み書きが主な学習内容となります。
テストでは、発音を聞いてタイ文字に変換したり、逆にタイ文字を読んで発音する問題が出題されました。
有気音、無気音のような聞き分けにくい音の聞き分けで苦労していたのに、それを聞き分けたうえで覚えたてのタイ文字に変換する必要があったため、頭がパンクしてばかりで、苦労しました。
タイ文字のルールは独学でも学びやすいところなので、ある程度予習して備えたほうが余裕をもって授業についていけると思います。
▶︎レベル3
レベル3でも、引き続きハイスピードで進んでいきます。
テキストから発音記号はなくなり、タイ文字のみになります。
英語も進出単語の英訳のみで、文法事項や例題の問題文などもすべてタイ語になります。
レベル2までは、1日1章全24章でしたが、レベル3は3日で1章、全8章になります。
授業サイクルは従来通りで、6回の授業ごと、つまり2章ごとに小テスト1回が行われます
各章は特定のテーマ(例えば「家族」など)があり、そのテーマに基づいた長文を通じて、文法や単語を学びます。
さらに、レベル3から、小テストと最終試験のほかに、プレゼンテーション4回と作文の課題2回が新たに追加されます。
プレゼンテーションは、6回の授業の最終日までに準備して発表します。
テーマは、その6回の授業で扱った内容に関連したもので、例えば授業の内容のテーマが「映画」だったとき、プレゼンテーションのテーマは「あなたの一番印象に残っている映画・ドラマ・小説・歌などを紹介してください」というものでした。
プレゼンテーションでは、パワーポイントを作ってきて使うこともできますが、必須ではなく、加点要素にはなりません。
発表時間の目安は7分間で、結構長く話さなくてはなりません。
ただ、自分の好きなことや思い出を話せばよいようなテーマが多く、話す内容が考えやすかったし、やっていて楽しかったです。
初回のテーマは「自分の家族」だったのですが、まだ要領がつかみきれてなくて盛大に時間を余らせてしまい、家族の名前の漢字の意味を説明して無理やり引き延ばした記憶があります。
作文の課題は2回出されて、最低6行以上の文章を家で書いてきて、期限までに提出します。
作文の課題のテーマも授業内容のテーマに沿ったもので、例えば授業の内容のテーマが「旅行」だったとき、「あなたの故郷に海外から友人が遊びに来たら、どこへ連れていきますか」というものが出されました。
作文も時間制限はないし、自分のことについて書けばよかったのでそこまで大変ではありませんでした。
レベル3の授業では、課題が増えて大変になりましたが、「映画」がテーマのときに『Happy Old Year』や『愛しのゴースト』の予告編を見るなど、楽しい授業も増えました。
▶︎アクティビティ
通常の授業のほかに各学期10時間行われるアクティビティは、レベル別のものもありますが、ほとんどは時期に応じて複数レベル合同で行われるものです。
例えば僕がレベル1の時は、ソンクラン(タイの新年)の時期と重なっていたため、レベル1から3まで合同でソンクランパーティをしました。
レベル2の時は、アンパワーへ日帰りで行きました。
土曜日に行われたのですが、日程の発表が直前だったので、用事があり参加できない人もいました(例えば友達はBeluca Concertへ行くため不参加)。
参加できない場合は、代替の課題が出されたようです。
レベル3の時は、ラーマ8世橋の隣にある貨幣博物館へ行きました。
アクティビティは、参加義務こそあるものの、基本的に楽しくタイについて学ぶものなので、毎回楽しみにしています。
【写真】ソンクランパーティー
今回は、チュラ大インテンシブタイコースについてご紹介しました。
このコースは、タイ語だけでなくタイの文化を深く知る機会があります。
また、前述のとおりクラスメイトのバックグラウンドは様々で、毎日新たな発見があります。
タイでタイ語を勉強したいと思う人に、自信をもって進められるタイ語スクールの一つだと思います。
それでは、次回の記事も楽しみにしていてください!